素材自身による自然の変化に任せて楽しんでいます 常滑焼作家 トノイケ モトユキ

ものづくり好きが全ての出発点

最初は社会人として一般企業に就職したんですが、元々ものづくりが好きだったこともあって思い切って常滑焼の世界に飛び込んで今に至っています。
父が信楽焼の産地、滋賀県の出身ということもあって背中を押してもらったという点も大きかったですね。

全て原土から生成して使っています

土は大多数は原土から精製していますが、一部製土を使用しています。原土を単独で使うのが理想ではありますが、僕の場合はある程度調整をしてから使用しています。常滑の土の他にも色々な産地の土を使って試すのですが、土の違いによる変化があって面白いですよ。また、原土の良さを引き立てるために白い土をかける白化粧という工程はよく採用しています。

素材の面白さを表現したい

僕の作風は素材自体が持つ面白さを引き出していきたいので、自然のものを適切に扱って、素材そのものにしっかりと仕事をしてもらうという考え方で取り組んでいます。釉薬についても調合はシンプルにしていますが、基本は赤樫や藁、檜などの天然灰を用いて15種類以上使っています。天然灰は変化が大きいのでとても面白いと思います。

酒器の世界には興味があります

僕の作品の仕上がりは渋い印象を与えるものが多いので、酒器には向いているのかなと感じています。個人的にお酒が好きということもありますので(笑)、酒器には色々とチャレンジしていきたいですね。いずれにしても日々季節を感じながら、素材を感じながら、焼き物に向き合っていく生活が送れたら素敵なことだなと思っています。

編集部のここがおすすめ!

渋い色味が素材の良さを感じます

まだまだこれからの作家さんなのですが、逆を言えば商品ひとつひとつに若手作家さんならではの味があるとも言えます。
素材に任せて仕上げていると公言されている通り、自然の恵を感じさせる質感が魅力です。外池さんのお人柄が商品を通じて伝わると嬉しいなと思います。